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出航沈没後悔


水面みなも一艘いっそう揺らしたとて
波風立たねば落葉のよう
風吹き押し出す力あれど
帆がない船は雲より気まぐれ

帆を立て、風受け、波分けれども
心に想う場所なくば
そこは水面のウラ、オモテ
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春の便り


まだまだ寝足りぬぐずり雪を
春風しゅんぷうほのりと便りで愛でる

ごろごろぶつかる喧騒も
少しは潤い、しおらしい

冬の破片は異たる所で
降りる日差しへ着陸灯火をかって出る

人も冬を小脇に抱えて
春を創る便りを受け取る

もうすぐ季節の更新日
地球に便りは届いたかな
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夜に寝て、朝起きて


夜に寝て
朝起きて
昼に進んで
夕方、黄昏

夜流して
朝腫れて
昼うつむいて
夕方、黄昏

夜笑って
朝笑顔で
昼見上げて
夕方、たそがれ
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心臓を締め付ける大きな音が、私を囲み、道を塞ぐ


沸々ふつふつと煮えたぎるモノを
てのひらに乗せて
眼前を息も出来ぬほどに
轟々ごうごうと吹きすさび横切る

鉄砲水の貨物列車
その巨大な側壁に反射する光に
捻じ曲げ揺れるワタシの影を
眺めて立っている

黄色のラインから、
つま先が溢れるくらいの
そんな、距離感

掌に煮えたぎるモノを
投げ入れてしまえば

焼け石に水

もう一度持ち帰れば
辛うじてまだ、
煮えたぎるモノだ

手のひらの熱さが
痛みへと変わって久しい

まだ我慢するのか
頑張れるのか

朦朧もうろうとする私の前を
貨物列車は止まることなく
吹き抜けて往く


諦めたくない

ただ、そう思っただけだった

その瞬間、意識がパッと起き上がり
煮えたぎるモノ掴んだまま
拳を握っていた

眼前で威嚇するように唸りを上げる
貨物列車の音を掻き消すように
身体の全て
腹も、腕も、脚も、髪も、脳みそも
私の全てから
可能な限りの振動が叫び上げた

煮えたぎる拳は

さえぎる物が無いかのように飛んでいった

拳が列車に衝突したとき

鉄砲水の貨物列車は一瞬にして
シャボン玉のように膨らんで
刹那に風船のように大きな音を響かせた

何十トンもの返り血のような飛沫しぶきが
雨にも似た景色を包んだ

煮えたぎるモノは相変わらず熱かったが
痛みはそんなに感じなかった

適当な場所に煮えたぎるモノをしまって
すぐに私は走り出す

道標はないけれど
ゴールの場所はさっき確認したから

今度、鉄砲水の貨物列車が来る前に
辿り着かなきゃ流される

今はとにかく逃げるよりも速く走れ!
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友へ


わざと窮屈に喉元へ息を通す
言いづらい事を
表へ出そうとする時の
私たちの準備へきだ。

  友へ
私の頭の中には
十数年かけ教科書から盗んだ
乱雑な知識が散らかり
大人になるために特注した
笑顔に固めた厚いマスクが数枚
それに、小さな屋根裏があります

屋根裏には、特に何があるというわけではなくて
ただ、薄手の毛布と


温かい飲み物を持って
ニ.五人分くらいのスペースの
其処によくワタシを納めています

たまに、二メートルくらい下に
散らかっている
モノを見ては、ため息を
飲み物の湯気に混ぜて
吹き消したりもします

この屋根裏は、私にとって
最も落ち着く場所
あなたが私の中に作ってくれた場所です

とても狭くたいしたモノは置けませんが
きみとおそくまで肩を分け合った

水色の毛布と
お前が教えてくれたハチミツと柚子の入ったお茶
この二つは、私を温めてくれます

友よ

それじゃあ また
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言伝


現在(いま)あなたに伝える言葉は
若いからこそ
解ってほしいこと

現在あなたに伝える言葉は
老いたからこそ
気が付いてほしいこと

現在あなたに伝える言葉は
幼いからこそ
大切なこと

今あなたが伝える言葉は
若輩だからこそ
言えないこと


今あなたが伝える言葉は
老兵だからこそ
語れぬこと

今あなたが伝える言葉は
童(わっぱ)だからこそ
見えたこと

明日
あなたが伝えた言葉
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プロフィール

稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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ただでさえつまらない与太事ばかり書き連ねている場所にもかかわらず、
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