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発見


  (ふ) と思うとき

瞬きは飾り気もなく、妬みもない
知らないワタシを通過している

私は(ふ)と思うとき 

   ふ 

を知りもしない自分へと宛てる
振り向きざまの己から
カラの胸バコへ屑紙を落とす

屑の中を探る手は
乱雑に対し慎重だけれど


先頭を往く好奇心は裏切りをユルサナイ

   ふ

    としたとき

誰しもがエジソンの「イエス」に立ち会う
大発見をほくそえみ
  (ふ)とした瞬間――
            
          まっクララ

見渡す瞳があったなら




ぱチら ぴチら ぷチら しているのでしょう

こんな地球はいかがですか?

こんな星はいかがでしょうか?

   ふと見上げて申します。
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心音


むかい風ぶぅ といいます

鳥の鳴く声 聞こえません

むかい風ぶぅ といいます

青草斉唱 聞こえません

むかい風ぶぅ といいます

川凪ぎたゆたい 聞こえません

むかい風ぶぅ といいます

地球を剥ぐ音 かすかです


むかい風ぶぅ といいます

ブゥブゥプップゥ 聞こえません

むかい風ぶぅ といいます

地球を吸う音 丸ごとです

向かい風ぶぅ といいます

奔っています 奔っていますと

向かい風ぶぅといいます――
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後ろ髪を踏まれても引き摺る


粉吹雪こふぶきが何度もフードをめくっては
赤ら顔目掛けて
饒舌じょうぜつとツバを吐こうとする

嫌気の先にチョーク書きの立て看板が
倒れていた

尻目に通り過ぎるのは
当たり前ではないか――

変わらず粉吹雪を避けながら
嫌気の先はいつの間にか
自分へ向いていた

後ろ髪を引き摺っている感覚


真っ白な道の上を黒い線が
襟足から流れている
『いつも通り』で引っかかったまま

肺に叩かれた溜息が
部屋の温かさを真似て言う

「小さいやつだね。
ウチに帰ったら風呂に入って
そのキレイな黒髪を梳かしてやろう。
それから、さっぱり切ってやろう」

冷めた還った空気を体の管に通してやる
乾いた裏肉がひっついた

湿った溜息をコブシで押し出す
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流星


精巣圏の外は無重力だった
浮き上がる高揚と
ね除けられた不安とが
支えられることに頼らなくとも
体幹を維持している

幾つもの星が死んだ
傍らを過ぎるたび
残光を(さようなら)と聴いたりした

追い越していったのは
恐らくは兄弟たち……(サヨウナラッ!)

死の煌きが無限だと気がついた時
ボクだけがお母さんに出逢った


僕はいま、宇宙を眺めて立って
そして 回されている
幾つかの星の名を
呼ぶことができる
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悲しみのふちへとイザナイ蹴る


――もう、なにも言わない。

それそのものだけが

私をワタシタラシメル

空のぽっかりに私がいる

  ダメだ ダメだ。

足は地面を歩いているのだ

そんな処に足首から上が居憑いてダメだ

草と血の匂いがした


空の上で土を見たのだろうか

この雲のフタを蹴飛ばしてやりたい。

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今日も飯がうまい!


料理に対して飲食は無慈悲に思えた

手の込んだ美味い料理であればあるほど
あっという間に皿の汚れだ

それでも料理は
美味くなることをやめない

どこぞのちょんまげ結いのような
魂のカタチに似ていた

生命に対しての忠義

料理を作る人間がいる 
料理を喰らう命が並ぶ


料理を作る奴らは、一皿の上で
生き続けることの意味について
命と対等の議論を交わす

どちらも真剣だ
「美味い!」と言わせたいし
「美味い!」と言いたいのだ
狂おしく美味いものを作り
怒れるほど「美味い!」と叫ぶ

白熱した議論の終わり
汚れた皿はにこやかに
「カッカ、カッカ」と汗を流す

無慈悲なのは、この知ったかぶり


生臭いポリバケツはさりげなく

生きることは食べることだ
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稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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ただでさえつまらない与太事ばかり書き連ねている場所にもかかわらず、
こんなところまで気がついてくれて
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