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雪ずり


道をなら母娘おやこが
寒さを真似て ぴゅぅぅ と息を
吹き合っても
寒さのように上手く隠すことはできず、
暖かさを鈍く繋いでしまう

足元も つま先の行方も 
取り囲む山々も白と銀世界
それもすべて、
指先で消えてしまう程度の
冷たさが集まったもの
白よりも冷たいはずなのに
美しさを振るわせる銀




冷血な潔白を辿れば
さぞ純白な微笑みがあるのかと思えば
薄汚れた雲の背中が堂々とむくれている

そのウラでは夏の遊びすぎた雲が
塵尻に尻に敷かれ頭を冷やしているのか

……今年のツケはどれほど積もるか――
純白のもつ厳しさは代償の重さへ変わる

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めびうすからー


ねづくさんたちは知っていて
色をとやかく言ったりしない

お隣で咲いている
上に咲こうが下に咲こうが

眼に見えないカラッポだって
幾つもの色を曲げたり架けたり

ポンプ式はまだ言ってる

尻の青さはバカさ色
耳の赤いのにやにや色
腹の黒いのペッペッ!色



  などなどなぞなぞなどのいろ

好いじゃない そんなところで

  くろしろきいろあかあおみどり

これだけあればなんだって
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いつかはきっと小言となって(都々逸)


平ら地面に背を向け泣けば
大人子どもも大地の児

平生保つ海原望み
おぅゐおぅゐとしらあぶく

きぃつけろ 
お前盆暗節穴おらぞ
数字睨んでいつぞ死ぬ

地デジ映え栄え映っと日本
会えばアナログ永久に肌

いつかはきっと小言となって
逢えば笑いの種実り
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山歩き


ながろうと ながろうと
ととの鱗は眼に見えず
月せせらぎの抓まむ螢

掻き分ける麻の瀬
掻き分けたはずの道のりは麻
瀬から瀬へ ケダモノの身体 
       虫  のココロ

せっせと運ぶ
右足一歩の半分で
身体のどこも伴わない
脳みそが辛うじて汗をかき
身体がなぜだか疲れをうたう



……疲れではないのだ
聞くことに慣れて聞き間違え
身体を使えと謂っている……

――息が切れて
汗腺を吹き返し(ながろうと ながろうと)
ポンプ背負って踏み込んだ――

常にまわる時計し
辿り廻った雲海に出る

見せないままに訊ねるのは
何であろうと
  ずっ と正しさに生きている



感ずる全てに等しい問いに
生身からだは卵のまま活を取り込む

掻き分ける麻の瀬
掻き分けたはずの道のりは麻
瀬から瀬へ ケダモノの身体 
       蛙  のココロ

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ほわんバス


あぁ……
回送バスに揺られたい
誰も居ない車内で
やさしいブレーキの
運転手さんに揺られていたい

あぁ……
手すりになりたい
誰も居ない車内で
家路を急ぐブレーキの
運転手さんに揺られていたい

あぁ……
バスの揺れになりたい
程好く詰める車内で


ブレーキに抱かれている
いっぱいの私を連れ出したい

あわれあれ……私はどこ?
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そんなことできないよ


人を殺すのなら
アイツは豚だと喰らえばいい

人を蔑むのなら
アイツは犬だと吼えればいい

人を憎むのなら
アイツも人だと認めればいい

ぜんぶ ぜんぶ
私(オマエ)に謂ってる

わたしよ 人を愛すのなら
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11才


「なんで」って言いません。

教科書には解らないこと
街には知らない声と路
くしゃみの訳を探る大人

訊かない子は大人しくて
訊けない子はダメな子で
キカナイ子は……〈鏡を見なさい〉

喜んだ顔
怒った顔
哀しい顔
楽しい顔



私の知ってるあなたの顔は
怒った顔に近いようで
私の悲しい顔をあなたは知らない

まだまだ知らないことは多いけれど

「なんで」って言いません。

いやないやな面(かお)

観ています。
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献水



のんどかわいて死にたくねぇよ

蜜柑畑はあの世じゃねぇし

のんどかわいて死にたくねぇよ

わしはオクニの為にシヌ

のんどかわいて死にたくねぇよ

水をください 水をください

のんどかわいて死にたくねぇよ
 
   〈わしはなんで此処におる〉


のんどかわいて死にたくねぇよ

   〈朝のはよから此処におる〉

蜜柑畑はあの世じゃねぇし

のんどかわいて死にたくねぇよ

水をくれぇ 水をくれぇ
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稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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