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君はずんぼらぼんである。

 君はずんぼらぼんである。

君はずんぼらぼんである。
しかし、そこに私の愛がある。
ずんぼらぼんを愛している。

君がずんぼらぼんであるというところに
私は、惚れたわけだが
それは、愛の神秘であり
私のずぼらである。

何日分かの埃の上にうたた寝をし、
ソファーにもたれて眠る君を見上げていると

情熱的な愛など

毛布を掛けるこの愛の瞬間には


なによりずんぼらぼんなのである。

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公園の昼下がり

 公園の昼下がり

公園のベンチで
はす向かい
等間隔にベンチが三つ

男が二人
コンビニ袋の合いの席
真ん中のベンチは夏が盛んな様です

昼食時
腹が空いた気持から(休めるならなんでもいい)
とりあえずのモノを食べる(様子)

サンドウィッチの足組み男
奥のベンチ
噴水の近い涼の席


膝上弁当の男
手前のベンチ
けやきの木蔭でふうの席

不思議なもので
足組み男は
横柄に写り

膝上弁当の男は
朴訥ぼくとつに写る
不思議なものです

ただ
食後に吐いた溜息だけが
同じように漂う今日は残暑でした
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遺棄猫

 遺棄猫

なぁなぁ

ほっとかないでおくれよ

なぁなぁ

死んじまうよ?

なぁなぁ

  あんたより強かったらな――
  ひっかいて咬ミ付イテ
  肉を裂いて喰ってしまうのに

生まれたばかりです


  助けて欲しいと鳴くことだけ
  先ずそれしか浮かびません
  忘れてよい時まで生きたいです

生まれたばかりです

なぁなぁ

――せめて頬に触れてください――

独りで寝るのはさみしいなぁ

怖い怖い怖い怖い

なぁ
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(隋) オシャレな靴を履く人

下ばかり向いて歩いておりますと、
前を行く人の靴の踵の磨り減りが気になるものです。
水平に磨り減る踵の皆無なこと。

ほとんどの苦労人が外側を削られたようになっていて、
平坦な道を歩いてはいないのだと、
後ろに付いて歩けば自分の踵も気になり始めます。

スニーカーであれ革靴であれ、
進んだ距離の長さを見ると、その背中を拝見致したく。
凛々しさや雄々しさは感じられませんが、
ただ、生きた背中というものは歴戦の砂埃に痛んだ色香が、
黒の映えた上等な背広よりも頼りがいがあるものです。

履き潰した靴に積み重ねた誇りを。


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ⅩⅣ 優等品

 ⅩⅣ 優等品

コードの付いたボタンを握り
押し込むための準備に幾年
いくらか笑った日もありました
気候は看過できうるものでした

コードの先は茂みへ潜り
ひそみ――先生や家族の言葉……〈言祝〉――
イザ! わたくしの使命と向き合うものでございます!
ボタンを押す親指が震えています

――帰りたいと思いました。
しかし、高台の眼から逃れることはできません。
何度も唾を飲みました。
そのうち唾の飲み方を忘れてしまいます。



何度か離れて立つ先生を見ました
あくびをした後の目で私を観るのでした

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折句 五十六 五十七 五十八

 五十六

ひるさがり
やけたやけた
けたけたやけた

 五十七

かつかつなった
げんかんのあかり
ろうかにたつ
うすめこすり





 五十八

くせがよくでる
つまらないほどゆれて
ひとりでむすべば
もうすぐおとな


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ⅩⅢ Lonesome

 ⅩⅢ Lonesome

夕暮れには砂浜へ出て
海面が空をよじ登り
深海のクラゲを空に掲げる儀式を眺めます
あぁ……今夜は波も静かに穏やかなよい儀式です

見やすいところにクラゲも納まり
引き上げる皆々の後ろ
恋人や家族の賑やかな横顔が連なる
あぁ……幸福しあわせの共有する列の最後尾に私がいるのです

波音のささやく寝台で
残りの余暇に揺られながら
時折クラゲを瞼に写し
最後の波を海へ帰しました



もうなにも聞こえません
あぁ――幸福しあわせの最後尾に私がいたのです

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Generationじゃねぇようダ!

 Generationじゃねぇようダ!

そんなこと云わんが……
あんたは平成いまも骨ばかり

ファッショナブルだよ
チビも婆っこも

こんなもん金にならんと言われたよ

  喰うにも劣る
  セックスにも劣る
  寝るにも足蹴りにも劣る

風俗娯楽のすべ
こんなもんよりたのしいとさ



賢明だよ
チビも婆っこも

ここまで来なよぉ……あんたさ…
そんならあんた、爺婆じじばばよりも肉がないぜ

Generationじゃねぇようダ!

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見てるヒト

 見てるヒト

きのうから見られているぞ

おへやのカドにはいるんだぞ

カラダがナクてもニンゲンひとり

おへやのカドにいるんだぞ

ウソじゃないぞ

夜ネルまえに見てごらん

カドを四ツ見てごらん

ひとつひとつ見てごらん


それから目をつむって

もう目をあけちゃイケナイぞ

そのまま寝ないとイケナイぞ

アタマのうしろにキテイルぞ

目のすぐヨコにウゴイテキタぞ

目をあけちゃイケナイぞ

もし、目をあけたら

オマエのうしろでワラッテ居ルゾ
















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折句 五十二 五十三 五十四 五十五

 五十二

よかにまぎれ
ふあんがじょうぜつ
かなしいかな
したたかなよる

 五十三

あるくひと
けぶるみち
がいとうちょうちん
たかいところのくうき




 五十四

すみわたるあさ
ずるいからすが
めだつあさ

 五十五

めんどくさい
ざまあみろ
まだだいじょうぶ
しうちはよせ
どきょうはない
けつをまくって
いってきます

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散歩

 散歩

心は疲弊するものでありますが
消耗品でもあるまいし
まして醤油のよこに置くものでもございません

必要とあらば求めて構いませんが
気安く触れられるのは困ります
疑念に対し好意を守ってください

打ち水の上を歩いてください
立ち残る優しさに気づかないまま
守られていることは間違いではありません

そのまま林道を抜けて行き
草木のない浜へと出たら
空の瓶と波のままに
















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傷跡

 傷跡

昨夜ゆうべのモスキートも
最早血縁のように片隅に

腕の猫の爪痕も
三筋のあかい距離の出来心

思い出されます
刻まれたものですから

思い出されます
癒えるものですから

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今日というひ

 今日というひ

今日という日に

陽射しは夏の暑さをぶり返し

今日という日に

つちはまた種を抱いて子を見おくる

今日という日に

命は機能し

今日という日をめくって捨てる

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凶弾

 凶弾

1秒一瞬刹那
正義感の渦の穴を
光だけは先に覗いたのだろうか

最期に放たれた音が
そのすぐ後ろを付き纏い
眼差しの震えを止めてしまった

渦を水面が讃えて跳ねた

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折句 四十九 五十 五十一

 四十九

じんせいなんていってみる
ゆめがあるふりをしてみる
うたたねのこうぶざせき
たかいびきのじょしゅせき
いたい しり

 五十

ためいきあじ
ばあさんがすっていたっけ
こどもにはもったいない




 五十一

はっぱのいきさき
いのちのおわりだ
ざらめをなめて
らくになって ねむる

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折句 四十五 四十六 四十七 四十八

 四十五

スミマセン。
トケイノハリ
レキシモンダイ。
スコヤカナコドク

 四十六

ことばはふびん
うってはしって
ころんだからだを
うたうことしかできない
やのような
きゅうじたちの夏
ゆうしょうと ともに
うたおう!
 四十七

なみだだけそらにぼってゆくから
つきをみることもない

 四十八

ぬぐことではないのです
けってもらってかまいません
がさつですね
らいしゅうからがんばります

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稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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ただでさえつまらない与太事ばかり書き連ねている場所にもかかわらず、
こんなところまで気がついてくれて
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