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はかなくてはいけないこと

 はかなくてはいけないこと

はかなくてはいけない言葉だけ
はかずにいました。

バス停はすぐそこだし
きのうからの確執があり

はかなくてはいけない言葉だけ
はかずにいました。

これから少しずつ溢していけば
雪のようにつんとする

はかなくてはいけない言葉だけ
はかずにいました。



ほうっとして息をはきました。
夏はこれらはもやとする

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人間ヘタクソ

 人間ヘタクソ

ところかまわず雨が降り
つい物の影の下
イヤホンに埋まっている
雨粒すべて震えていて
旋律の休符おたまじゃくしが蠢いている
楡の木はわずかに揺れてマエストロへたくそ
車は皆音痴
バイクは音痴なうえ声が大きい
ツバを呑む/酸素の方に詰まる/ヘタクソ
息するのヘタクソ
うたうたえない(うったえない!)
髪を梳く指にイヤホンが外れる
ぶら下がる耳のあな
 ギリギリと雨が降る
 ギリギリと雨が降る


イヤホンが外れた瞬間のイラつきがあくびにかわる
息黒かったようでなんにもでない カラ

傘がないから、
歩くのヘタクソ
うたえないから、 
音痴より歌ヘタクソ
もう立ってるのもつらいから、
人間ヘタクソ

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散策

 散策

足首の丈夫な馬にまたがって
ひょろひょろと流れる川を
やはり上流に向かって手綱をきる
この子は良い子だから
自分の背骨の向きに答えるように
私の視線を一点に合わせてくれる
とても静かで、ながい道のり
頬を撫でる風は
常に木々の緑を鳴らしているし
足元では砂利や丸石の上を冷たい水が流れる
この子の丈夫な足がざばざばと愉快な気持ちにさせる
ほんとうに良い子だ
陽に照らされてブランデーの輝きをみせる背中を
ほほえましく思いひとつふたつと撫でよう
逞しい筋力とあたたかな手触り


私はしっとりと眼を瞑り、自らの呼吸音を聴いた
 それは枝分かれした緑の風が
 幾重にも細く肺にとどいて
 一葉の青い香りがする
もう一度 こんどは深くこいつを吸う
そうすると私の中でこの青い葉が次々とはじけて小さな風が起こる
私は内側からバランスを崩されてしまい――
  ばっしゃん!
その瞬間から雑踏の中の無言のように私の輪郭が波状に戻ってくる
大きな馬のお尻が陽に焼かれて
気持ち良さそうに尻尾を左右に振っている
私はいま 風下にいるよ

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稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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