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春の窓

 春の窓

雪解けの透明な鳥が飛び立って

雲の縁は輝いて、

暗がりに煤けた街は

振り向くたび笑ったように霞んでいる

出入り口の見えない部屋で

地上と空と鏡になって

ぼくらはずっと繋がっている

地上と空とが割れなければ


ぼくらがどんなに歪んでいても
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夢/キョウフ

 夢

今まで手の届かないものだった死が
白木蓮の香りでもするような朝靄に
(わたしにとって それは オレンジ)

私の物として
眼として
意識として

世の中の全てを
遠ざかって往くものに変えていました

病床に置かれ 家族や友人に寄り添われ
(そのときの わたしは 今のように お元気で
 ――ただし 呼吸は弱く)



もうすぐ死ぬのかと自らに問いかけ
――忽ちに怖くなってしまって……

その怖さの中には
今まで恐れていたり、
嫌悪していたモノはなくて

好きなモノ(わたしに)
好きになればよかったモノ(わたしに)
これから好きになるであろうモノ(わたしに)
(これらはすべて死に添えられた愛となったまま)

眉間を撃ち抜かれるわけでもなく
瞼が下りる力で失うのだと

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プロフィール

稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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ただでさえつまらない与太事ばかり書き連ねている場所にもかかわらず、
こんなところまで気がついてくれて
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