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彼女は今を生きている

 彼女は今を生きている

彼女は今を生きている
そして、僕はどうしたのだろう
急に自分の年齢が80歳で
そこまではだらだらと到着しなければいけなかったのに
初老も糖尿も赤いちゃんちゃんこも飛び越えてしまったものだから
どっと身体が重だるい

彼女は今も歩いている
僕は必死に付いていきたいのだけれど
腕が上がらない――膝が上がらない――息が切れる
蹴躓いてしまって、頭だけは昔? と変わらずよく上がる
頭だけを上げて見える景色は
寂しさに満ちていて
世界の半分以上は空になる



彼女が遠く消えて往き
僕は地面に息を吐き
小さな石が僅かに転がる
それを見ている眼差しは
思考も精神もない自分に繋がり
空気を混ぜた身体になる
当てもないので轍を辿り
野良猫が目を細めて挨拶をして
僕もゆっくり目を瞑り
生きているだけの重さで少し
沈んだことに安心をする
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プロフィール

稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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