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古着の服


私は古着の服だ
お店に吊られた服のように
ただその場所に浮いている
肌を求め
温もりが価値を付けてくれる

そう願いつつもじっとしているだけ
自分を誰かに着てもらわなきゃ
生きられない
ぶら下がりのしがない服

どんなに安い素材でも
どんなに良いデザインでも

付いてるラベルで価値が違う
悔しいけれどそれが現実

私の半端なラベルじゃ誰も触れない

それでも私は運が良い方
だってまだ吊るし晒されているもの
ワゴンセールに埋もれてない

けれどいつかはあの中だ
このまま売れ残ってしまえばね

それともこんな私を気に入って
着てくれる人が来るのかもしれない
あまり期待はしないのだけど
ここに戻る気がしているから
私に馴染んだこのハンガーに
結局私、古着だもの
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稲穂多記  InahoTaki

Author:稲穂多記  InahoTaki

未完成なモノの場末の掃溜め。 ほとんどガラクタでたまには照る照るモノ。 ※YouTube動画始めました。コチラから。よろしければ。8/2更新

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